世間知らず 


 少しネットで調べてみました。
 出てくる。
 警察官、結婚などをキーワードに。
 結婚に際して、身上調査がある、警察官になるときにも身上調査がある。
 はじめて知りました。

 真実の情報かは確かめられませんが、、身近に警察官がいる人は、過去の警察官の人数かける倍数以上いるわけですから、警察官についての情報が出回って当たり前だと思います。

 私が世間知らずだったんでしょうか。
 やっぱり。

 もし。
 もし、の話なんて、しても実りは何もないのですが。
 もし、私の親が、カイくんのお母さんと同じように、子どもの話を一から十まで聞き出す親だったら。

 カイくんと付き合い始めた時点で、やめなさいと言われてしまったのだろうか。
 それとも、警察と共産党の関係なんて、親の知識の中にないのだろうか。
 そんな話を、親から聞いたことがないから。
 それとも、私とカイくんが長く続くように応援してくれただろうか。

 もし、カイくんが、一番はじめに結婚しようと私に言ってくれたときに、実家に連れて行ってたら。

 カイくんは、事実に気づいたはず。
 その時点で、さよならを言われただろうか。
 まだ付き合いが浅かった二人は、二人とも、傷は浅かっただろうか。
 それとも、秘密のデートを、一生繰り返しただろうか。
 結婚に向かって動き出すまでは、ごく当たり前のカップルだったから。
 なんの特別な障害もなかった。
 ごく当たり前に、恋に悩んだ。



 今もあるのか知りませんが、私が得た浅い知識では、娶妻願いというそうです。
 そんな名前では残っていないと思いますが。
 上司に報告し、結婚相手について調査が行われるそうです。
 カイくんは、上司に「考えろ」と言われたそうです。
 これはネットで得た知識、むりやり結婚すれば、仕事上の将来はないそうです。
 カイくんが言った言葉では、調査が入った以上、結婚をすることはおろか、付き合いを続けることもできないそうです。
 やめるか、別れるか。
 カイくんは別れるほうを選びました。

 なんて無残な敗北。
 そしてカイくん、傷つけてごめんね。
 いっしょに、幸せになるはずだったのに。
 何も知らなかった。私。
 カイくんに恋することに夢中になってた。